機能性を重視する腕時計
機能性を重視する腕時計です。（http://www.jkcopy.com/brand-202.html）機械式時計は主ゼンマイの力で動く。ここで「主ゼンマイ」と呼ぶのは、もう一つのゼンマイ、すなわちテンプに付随する「ひげゼンマイ」と区別するためで、英語でもメイン・スプリングと呼ぶ。この主ゼンマイはリューズを回したり、自動巻きの場合はローターの回転によって巻き上げられる。
いったん巻き上げられた主ゼンマイは、こんどは解けて元の状態に戻ろうとする。この時に発生するエネルギーが歯車を回す原動力になる。パワーリザーブが40時間なら、40時間経過すると主ゼンマイが解け切ってエネルギーがゼロに近づき、時計が停止する。これがパワーリザーブの原理である。主ゼンマイがどの程度巻き上げられているかは、ふつうは外部からは確認できない。（http://www.jkcopy.com）それを文字盤に表示するのが「パワーリザーブ・インジケーター」という機構である。ガソリン・メーターとよく似ている。
古典的なパワーリザーブ・インジケーターといえば、18世紀末にアブラアン-ルイ・ブレゲが製作した「ブレゲ No.5」のものが有名である。扇型の目盛りを移動する針を見れば、主ゼンマイのパワーリザーブ量、（http://www.jkcopy.com/gallery-44-grid.html）逆に言えば残りの持続時間が確認できるわけだ。主ゼンマイの巻き上げ量が残り少なくなってくると、トルクが低下して精度が確保できなくなる。そこで、使用者に巻き上げを警告するという役割も、パワーリザーブ・インジケーターは果たしている。